春が一番花粉症を発症する人が多いのは知られていて、その原因はスギ・ヒノキ花粉なのはご存知のところでしょうか。ですが年々、周りでも夏に目がかゆい・鼻がゆるいと聞くことが多くなってきた気がします。今回は夏の花粉症についてまとめてみました。
雑草が原因に?
実際に今頃の時期(夏から秋にかけて)目のかゆみやくしゃみ・鼻水など花粉症の症状がでて、全体の15%の人が症状を訴えている。また、一年中症状のある人が2割近くいることが分かっています。
アレルギー性鼻炎や花粉症といえば、冬から春のスギ花粉症・ヒノキ花粉症を連想しますが、このように症状が出る人も少なくないのですね。
その原因は「草本(そうほん)花粉」かもしれません。草本花粉はイネ科の植物の花粉であるカモガヤやハルガヤ・キク科の花粉であるブタクサ・ヨモギなどで、背が低い雑草の花粉のこと。
高い木から風にのって数10kmも飛散するスギやヒノキと違って、草本植物はだいたい数10mの範囲にしか広がりません。キャンプや山など自然の多い場所に行く機会も多いこの季節、どれが草本植物かも見分けがつきませんし、なるべく近づかなければ避けられる範囲ではあるのですが…、なかなか難しいですね。
夏風邪との違いは?
花粉症なのかどうなのか?そこをまずチェックしましょう。
そもそも夏の花粉症は北海道では夏風邪に間違えられたのが由来で、発見されたといわれているそうです。
花粉症は、くしゃみ・鼻水・鼻詰まりなど鼻の症状、プラスして特徴的なのが涙やかゆみなど目の症状があること。発熱はなく、微熱っぽくなるくらい。
対して夏風邪は発熱・のどの痛み・発疹・下痢など消化器症状を伴います。
実際に花粉症と風邪の症状は似ています。どちらに罹っているか分からない、辛いときは医療機関に相談しましょう。